庄福BICサイト みやま市の製造業 (みやま市の商工業)
みやま市には看板を出していないせいか、地元の人でも知らない家内製造業が数多くあり、順次紹介致します。

こんにゃく製造販売業高巣食品  рO944−62−2019 瀬高町下庄1713元町
明和2年(1765)に柳河藩士戸次求馬によって著された「南筑明覧」によると郷土の特産物にコンニャクが記載されている。当時は自家用に栽培した蒟蒻(こんにゃく)を荒粉にし、製粉して、木やワラの灰を煮出した灰汁を使い、含まれるシュウ酸を中和して固めて作っていた。江戸末期の創業とされる高巣食品(代表・高巣幸俊氏)のある下庄元町には、NHKの大河ドラマの主人公の篤姫肝月尚五郎(小松帯刀大久保正助(利通)らが通ったとされる参勤交代の薩摩街道が通り、製造業や商業の盛んな「市場」と称した部落でした。当時の面影を残す高巣食品は原材料を日本一生産高の群馬県下仁田町より乾燥蒟蒻のチップを仕入れて各種の蒟蒻製品を製造されている。蒟蒻はカロリーが極めて低く食物繊維が豊富という理由もあって、ダイエット食品としても人気がある。

蒟蒻チップの仕込み

製造工場内部

角コンニャクの切込み作業

丸型流し製造の丸こんにゃく

包装出荷前のこんにゃく

各種のこんにゃく

塩塚花かつお食品工業所  рO944−63−2334 瀬高町下庄1764新町
鰹節は1300年の歴史があり、戦国時代には、縁起の良い大切な携帯用の保存食とされ「勝男武士」と書かれた。江戸時代に入り、鰹節の改良が進んで、現在のような鰹節が作られ、縁起の良い贈り物とされている。

塩塚の削り節は昭和21年創業、現在2代目代表の塩塚正氏である。原料は味にこだわり鹿児島の枕崎産の「本節」を使用している。そのほかに「いわし」や「さば」の削り節・「いわし・さば混合」の削り節も製造している。いずれも特長があり皆おいしいそうです。お吸い物・お味噌汁・煮物・鍋物・めん類などのだしに。 また、冷やっこ・おひたし・焼きなす・焼きそば・お好み焼きなどにそのままかけて召し上がれます。特に採りたての博多なす(瀬高なす)を焼き、花かつおをかけて食べれば最高の味を体験できます。塩塚花かつお食品は大手のスーパーや生協に卸しているが、塩塚の工場に直接、行けば特別販売してくれるそうです。


花かつお小削り機 小削りのパック用花かつお 自動パック詰め
花かつお削り 粉振るい落とし 計量袋詰め作業

やきふ製造・黒田麩商店   рO944−62−2413  地図 瀬高町下庄1770新町

夏の早朝(5時)火を扱う麩(ふ)の製造業は早い。瀬高町下庄新町の旧薩摩街道を散歩していると、焼き麩の香りが空きっ腹にこたえ思わず工場を訪ね、焼きたての長い麩を頂戴し、持ち歩きながら賞味する。当然香りよくおいしい。もちろん味噌汁の具に使えば美味しさ大満足!黒田麩商店・創業は昭和5年・3代目代表者 黒田俊介氏である。黒田商店の前には170年前の江戸・天保年間に造られた商売繁盛を祈る新町の西方の恵比須の祠「エベッサン」があり、江戸時代は商家や酒蔵の建ち並ぶ町並であった。では黒田麩商店の工場の無添加・自然食品の「クロダのおつゆ麩」の製造過程を紹介します。訪問日H19・8・18
小麦粉に食塩水を加えてよく練り
水中でデンプンを流出しグルテンを作る
小麦粉や重曹と練り合わせ生地を作る 朝6時・作業場に朝日が差し込む
生地を1本分の量に切断する 水に浸した生地を伸ばし並べる 昔は炭火であったが現在は電気釜
3台の電気釜で順次焼かれる ふっくらとした焼き麩の出来上がり! 自然乾燥後、切り込み機に運ぶ!
湿度が高い時期はここで乾燥 袋詰めで「おつゆ麩」商品完成! 穴の開いた「竹の麩」

    

               Email:shofuku21@yahoo.co.jp