3日目
8時30分ホテル出発。世界最大のエジプトの遺物を展示する考古学博物館に着く。入口で撮影禁止の為カメラを預ける。庭にはエジプトの象徴の蓮の花パピルスの植物が池に植えてある。1階入口ホールに入ると4体のラメス2世像が立つている。カフラー王、メンカフラー王、書記座像、ハトシェプスト女王像など(詳しくは図鑑で)50コーナがあり覚えきれない。館内はすごく混んでいてガイドさんの説明はよく聞き取れないし、冷房が効いていなく蒸し暑い。全部、国宝並の本物すごい!

2階はルクソールの王家の谷の岩窟墓(新王国時代紀元前1500〜1070年)から唯一、盗掘を免れれ、発見されたツタンカーメン(18歳で死亡)の墓の副葬品が展示されている。最大のお宝は「黄金のマスク」、すごい!。ほかの宝石類、金製品類、木棺、王座、寝台類などすごい数の国宝品ばかり。やはり図鑑で調べ直さないと、覚えきれない。奥さんが棺に手向けた花束が3000年前の物と思えないほど綺麗にドライフラワー状態で残ってる。ミイラから取り出した重要な4つの内臓も「カノブス壷」に遺体同様ていねいに保存されていた。通路も墓の副葬品で埋め尽くされている。

別料金でミイラ展示室に入る。ラメス2世を中心に11体並んでいた。照明も落とし、窓もない部屋で厳重な湿度管理がなされている。包帯がはがされているものもあれば、グルグル巻きのもある。やはり見ものはラメス2世(紀元前1275年頃)の指を前に指して何かを語りそうなミイラには驚きを感じた。ほかのコーナには、ワニなどの動物のミイラも展示してある。
昼食はナイル川の船でイタリア料理を食べる。ビールも料理も美味しかった。
エジプト博物館のレリーフ  エジプト博物館前の池  ツタンカーメンの棺
 ツタンカーメンの黄金マスク 池蓮の花 モハメドアリモスク
モスクの礼拝場  モスクの庭より ハンハリーリバザール
みやげ店  喫茶店 ハンハリーリバザール広場
午後はモハメッドアリモスクヘ。イスラム教にはいくつかの規律があり、信仰の深いムスリンは1日5回の礼拝の内、1回はモスクで祈るそうだ。女性は肌を見せてはいけないので別の衣装を借りて中に入る。壁の装飾、クリスタルのシャンデリア、ステンドグラスに覆われた円蓋が荘厳さを手伝っていた。外に出て高台から市街を眺める。市街には派手な近代的な建物はなく丸屋根のモスクの建物が目立つ。

本日の楽しみ、バスでハンハリーリバザールに買い物。人見知りしない陽気な店員はすぐに声をかける。日本人と解ると「山本山」など日本語を並べ気を引かせる。パピルスの絵画とスカラベ(糞転がし虫)特大品、ミイラの置物、王の石像などを買う。団体行動からはずれ、買い物に集中する。値引き交渉がまた、面白い。言値の十分の一から始め2〜3割で買う。帰りはタクシーでホテルに向かうがオンボロの冷房もない、壊れそうな車ダ”!まわりのタクシーも同じ。でも料金が安い。日本円で200円位。無事ホテル到着。ロビーでおみやげの見せ合い。由来ある「糞ころがし(スカラベ)」の大型品(1000円でゲット)は皆に笑われたり感心されたり。
4日目
ホテルから7時40分カイロ市内のラムセス中央駅に着く。列車に乗り北上して地中海沿岸のアレキサンドリアへ。ゆったりした1等席(強冷房つき)で焼く2時間30分。途中はのどかな農村風景が続きとうもろこしや麦畑が川に沿って広がる。農家は粗雑なレンガ造りの建物でテレビのアンテナもない。部落ごと塔のある小さなモスクを見かける。到着したアレキサンドリアはアレクサンドリア大王がつくった街の1つであり、古代エジプト王朝が滅んだ時の都でもありました。現在はエジプト第2の都市で、地中海に面した温暖な、リゾート地である。さあー観光ダ!
 ラムセス中央駅を出発 車窓の農村風景 車窓の市街風景 
途中駅ホーム アレキサンドリア駅前 市電
 市街アパート アレキサンドリア市街 地中海とリゾート地
バスで市街を通る。若い女性は頭に色のスカーフをかぶり華やかだ。年配者は白スカーフに黒衣装の女性が多い。商店は活気に満ちて人ごみでバスも徐行運転。富豪が造った地下墓地のカタコンベに到着。ラセン階段を下がり約12m地下にミイラ室があるが皆持ち去られ奥に馬の骨1体分が残っていた。みな薬として食べたとの説がある。。恐ろしい!墓内部の石の装飾はエジプトとローマの混合文化で成されている。広場には当時の石棺や石造物が配置してあった。

次は古代ローマ皇帝が建てた図書館の柱の1本とされる
ポンペイの柱。高さ約24m、かっては400本あっただろう言われている。見上げると空が青く綺麗だ。

グレコローマン博物館見学、ここは撮影OK.紀元前3世紀からアラブがエジプトに入ってくる紀元後7世紀にいたるグレコローマン時代およびビザンツ時代の発掘物7万点が展示されていた。古代エジプト最後の女王クレオパトラ7世。ローマ帝国からエジプト王国を守るため、シーザに恋を仕掛け努力したがシーザは政敵に破れクレオパトラも自殺。ついにエジプトはローマ帝国の支配になりエジプト王朝の終焉となったアレキサンドリアの地である。

昼食は地中海を眺めシーフードを食べる。カイロより気温が低く過ごしやすく街もきれいし、黄色い市電も走っていて便利な町と感じた。再び列車に乗りカイロへ。列車は一般客が乗らない特急でサービスのつもりか寒いほど冷房が効いていて、冷房の無い一般列車に分けてあげたい気分だ。カイロに着きレストランでチキンとシシカバブの夕食をいただく。イスラム教徒は酒を呑まないので、そのせいかビールの値段は高い(500oで日本円で700円位)。でもエジプトの
SUKARAビールは美味い!
カタコンベの地下墓地 ポンペイの柱  ポンペイの柱とスフインクス
市場入口   商店街の買い物客 黒い衣装が目立つ
グレコローマン博物館 中庭の彫刻像 男性王像
 ミイラ展示室  クレオパトラ像(左) クレオパトラの古代コイン

                ギザのピラミッド  ルクソール